イントロダクション
全ては2004年。谷口と杉浦の中でくすぶった衝動からはじまりました。
「研究室の中で議論できる相手があまりいない・・。」(;o;)
これは、博士課程の人間が抱えるサガでしょう。特に、工学系の研究室は博士課程の人数が、企業就職にとられて致命的に少ない為に、定員の半数を割り込んでいるというのが、日本の現状なのです。(お陰で日本企業は強いんでしょうけどね。)
さらにシステム系の研究室では一つのテーマではなく複数のテーマを抱えるために、研究室内でも研究はバラエティを持ち、決して、隣の人間が似た研究をしているとは限らないのです。
そこで、逆転の発想から「研究室を跨いだ方が、似た研究が多いのではないだろうか?」という発想が生まれました。
20世紀には物理学が大隆盛し、末からは分子生物学、脳科学が非常に勢いを持ってきました。現代は右も左もゲノムです。
そんななか、僕ら若手は今ハヤリの研究をするだけでなく、むしろ、 21世紀に次に来る領域を模索しないといけないんじゃないか?と、思います。若手が真に担う次代は10年以上先です。今はない領域、言葉、それを創造していくのが、若手の仕事だと思います。
自律(autonomy)・適応(adaptation)という言葉は既にある言葉ですが、機械システム・生命システム・認知システム・社会システムを捉える上で本質的な特性です。しかし、捉えがたい。語りえない(現在は・・)。20世紀的な物理学的科学的手法ではとらえきれないものをとらえられるような、そんな未来を見てみたいとは思いませんか?
もちろん、一朝一夕にそんなものは見えませんが。
研究会の名前に、さらにオートポイエーシス(第三世代システム)という言葉も加えようかとおもったのですが、議論を発散させる不安から除いています。
まあ、そういうスタートから、今は月約一回の研究会や学会でのオーガナイズドセッションを通じて、研究活動を行っています。
興味をもたれた方は
谷口忠大 tanichu@groove.mbox.media.kyoto-u.ac.jp (@文字を小文字にしてね。)
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